色情霊が憑いていると言われ山奥の神社に行った話

「あなたには色情霊がついている」

数年前のこと。

私は時々顔を出すスナックで飲んでいました。平日で客足もまばら。他の客が早々に帰りママと2人きりになったタイミングでママが突然こんな事を言いだしました。


『あなた飲み屋の男の子や音楽やってる男の子と寝まくっているでしょう?それ全部色情さんが憑いてるせいよ。お祓いした方がいいわね』

言っておきますが私は非論理的な事は信じない人間です。

しかしママには私の私生活について話した事は一度もありません。(結婚している、くらいの話はしたかも)つまりママが私のセックスの事情など、ましてやホストやバンドマンで遊んでいる事など本来知る由もないのです。

突然のことに吃驚しているとママは続けます。

『簡単な生霊なら私が取る事もできなくはないんだけど、色情さんってしつこいし複雑で…。取っても次から次から憑いちゃうの。いい神社を教えてあげるから行ってきなさい。できるだけ早くね』

そう言って神社の場所や予約の取り方を教えてくれました。

自宅から約6時間の場所にある神社です。色情霊云々はあまり信じていなかった私ですが、当時は暇で時間もあったのでとりあえずその神社に行ってみることにしました。完全に興味本位でした。

ママの話によるとこうです。

・予約の電話をした方がいいけど、お呼びじゃない場合は断られるかも
・生理の期間は避けて行ってね
・普段はお祓いをする側の人間がお祓いに行くような神社だからきっと大丈夫
・でも色情さんってその辺ですぐ拾っちゃうんだよね
・お祓いすれば暫くは大丈夫だと思うけどきっとまたもらうから覚悟して

なんか怖い。
翌朝早速電話をかけると気の良さそうなおっちゃんが出ました。

『お祓いね、いつ来られますか』
「いつなら空いていますか?」
『いつでもいいですよ』
「明日の午後2時はどうでしょうか」
『明日の2時ですね!はい!』
ガチャ

……。

え、これだけ………?

普通予約する時って名前聞いたりとか電話番号聞いたりとかするもんじゃないの!?

不安を覚えつつも朝一の飛行機に乗り出発。

神社に到着

到着した神社はこじんまりとした小さな神社でした。

社務所がなくどこに行けばいいのか困っていると宮司さんが現れました。電話を取ってくれたあのおっちゃんです。

それじゃあこちらへ、と案内されたのですが、普通お祓いって、賽銭箱の少し奥に椅子を並べて行いますよね。しかし通されたのはなんと御神体の目の前

こんなところに一般人が入っていいの…?と戸惑いながらもついていきます。

ご祈祷をしていただくと

お祓いはいたって普通のお祓いでした。よく神社でやってもらう「払いたまえ清めたまえ」というやつです。

しかし驚きはその後でした。

『何か相談はありますか?旦那さんのDVは治らないので離れた方がいいですよ』

と言われたのです。

結婚している事も、DVを受けている事も一切話していません。もちろん身体に傷があったわけでもありません。その後の事はあまり覚えていませんが、宮司さんは神様の部屋に私を残し「落ち着くまでこの部屋で過ごしていいですよ」と言って暫く1人にしてくださいました。部屋から出た時には心がすっと軽くなっているのを感じました。

その後

お祓いの効果なのかどうかは分かりませんが、その日から性欲という性欲が一切湧かなくなりました。(これはなんと半年間続きました。今は元通りですが。)そして当時のDV夫ともあっさり離婚する事ができたのです。

運気も上ったといえば上った気がします。
原因不明の体調不良は格段に減りました。

ただ半年経ったくらいでまた色情霊が付き始めたようで、ママからは『新宿なんかに住んでるからまた拾うのよ〜目白に引越しなさいよ〜』と言われました。ママ曰く都心で気の流れが良いのは目白なんだとか。

私の人生史上、1位2位を争う不思議体験でした。